2020年の8月に東京渋谷区の代々木公園に設置された透明トイレ。
鍵をかけると曇って中が見えなくなる仕組みですが、2022年の12月にカギをかけても不透明にならないという故障が発生しました。
一見変わったトイレだけにどんな仕組みで透明・不透明に切り替わっているのか気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、
・透明トイレの仕組み
・今回の故障の原因
・なぜこんなトイレが設置された?
について調べまとめてみました。
透明トイレの仕組みは?
透明トイレは普段透けて中が見えますが、入って鍵をかけるとガラスが曇ったようになります。
日本財団や公式サイトを参考にまとめると、この仕組みには電気が関係しています。
通常、トイレのガラスの壁が通電していることにより透明な状態を保ちます。中の鍵を閉めると通電が解除され曇ったように見えなくなるというい仕組みです。
トイレの壁(ガラス)は調光フィルムという電気を通すコーティング層で挟み込んだ物を使っています。
なので、パステル調のようなきれいな外観になっていたんですね。
公共トイレの薄暗いや、汚いイメージを払拭する、今までにない最先端の公共のトイレです。
不透明にならない故障の原因は?
透明のトイレが不透明にならない故障の原因は、以下とされています。
ガラス壁内の透明・不透明化を作り出す粒子が気温の低下により固まることから不透明化に時間を要し、通常利用に支障をきたしてしまった
2021年の冬にも故障があったようで、調光フィルムを使った特殊ガラス内の粒子が原因のようです。
気温が下がった冬の時期に起こりやすいということがわかります。
前回は粒子が固まらないよう自動で通電・解除を繰り返す対策がされました。
しかし、利用者から不安の声もあり現在は、常に不透明な状態で運用しているとのことです。
なぜ透明トイレは設置された?
透明トイレが設置された理由として2点あります。
1.日本財団がプロジェクトとして多様な社会を提案するため
2.公共トイレのイメージを変えるため
プロジェクト「THE TOKYO TOILET」として日本財団が誰もが快適に使用できる公共トイレを設置するために始めました。
クリエイティブとデザインで呼びかけています。
また、公共トイレの「暗い」、「汚い」、「臭い」、「怖い」のイメージを変えるため、透明トイレのようなデザイン性あるトイレにもなっているようです。
まとめ
今回は透明トイレの仕組みや故障の原因について書きました。
・不透明になる仕組みは、ガラス内の通電、解除によるもの
・不透明にならないのは気温の低下によるガラス内粒子が固まるから
・日本財団による多様性促進プロジェクトで作られた
・公共トイレのイメージを変えるために作られた
一番話題になっているのが透明トイレですが、他にも渋谷区の17か所でおしゃれなトイレができていますのでチェックしてみてくださいね。