毎年夏から秋に日本にやってくる台風。
日本では、発生した数で「台風〇号」という名前が馴染み深いですが、必ずネーミングがそれぞれつけられています。
英語名の時は、それなりに様になっているのに日本語名の台風名を聞いたとき
なんて感じたことはないでしょうか。
調べてみると、日本では台風の名前が星座にちなんでつけられていることがわかりました。
またどうして星座の名前なのかを踏まえてまとめています。
台風の名前が日本だけダサいとは?

これまでに日本でつけられた台風の名前は以下です。
<日本からのネーミング>
こいぬ :コイヌ座から
ヤギ :山羊座から
ウサギ :兎座から
カジキ :カジキ座から
カンムリ:カンムリ座から
クジラ :クジラ座から
コグマ :こぐま座から
コンパス:コンパス座から
トカゲ :トカゲ座から
ヤマネコ:ヤマネコ座から
台風といえば、激しい荒々しいなどのイメージですが、どうも動物名などでかわいらしいというか穏やかな感じです。
海外ではのネーミングに比べて、日本だけダサいなぁと感じてしまいますが、日本は全て星座の名前となっているんですね。
日本の歴代の将軍やアマテラスなど神名から付けてほしかった。
なぜ、星座の名前ばかり?

どうして星座の名前かというと・・・
・中立的な名称であり利害関係を生みにくい
・台風とつながりがある天空つながり
・文字数が長くない
・発音しやすい
・言語を通して他国に感情を害さない
という理由からつけられていました。
アジア名として採用する基準として文字数が多すぎないことがあげられ、具体的には「アルファベット9字以内」と定められています。
日本なら城や歴代将軍の名前なのかなと思いきや、なぜ星座ということが納得の理由ですね。
台風の名前はどうやって決めているの?

台風の名前は、2000年まではアメリカが付けていました。
そして2000年以降は、
日本を含む14か国の国際組織「台風委員会」であらかじめ用意された140個の固有名詞から付けています。
2000年までは・・・
アメリカ独自の決め方。発生順にアルファベットの頭文字(A~W)から始まる人名で決められていました。21個以降はギリシャ文字を使用。
台風委員会より2000年以降は・・・・
北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風には、同領域に共通のアジア名として、同領域内で用いられている固有の名前(加盟国などが提案した名前)を付けることになりました。
引用:気象庁
提案された名前は全部で140個。
神話の神様、星座、動物、果物、植物、人名、自然関連
などから提案されています。
なぜ、台風に名前を付けるのか?

台風に名前を付けることには以下の意味があります。
近隣国で共通のネーミングをすることで、
・地域の文化の尊重や連帯の強化、理解を深める役割をもつこと
・馴染みあるネーミングで人々に防災意識を高めること
が名前に込められていたんです。
カンボジアのダムレイ(象の意味)から始まり、最後はベトナムのサオラー(ウシ科の動物)
1から140まで行けばまた1に戻るようです。
ちなみに2020年の脅威的な台風10号は、「ハイシェン」。
これは台風ネーミングリストの72番目の名前です。
中国で海神を意味します。
まとめ
今回は、台風の名前の決め方について探ってみました。
・2000年以前はアメリカが付け、以降は国際組織「台風委員会」が付けていた
・名前の種類は、提案された140個が順番に割り当てられる
・身近な名前にすることで防災意識や近隣国の文化を理解を深める意味を込められていた
・日本からのネーミングは星座名
・星座名なのは「言語的に害さない・利害を生みにくい・発音しやすい・文字数」など考慮されていた
一つ一つ発生してから考えられていたのかなと思っていましたが、
140個を用意されつけられていたんですね。
〇号と数字だけでみていましたが、
ネーミングにもいろいろ意味が込められていたのが新発見な驚きです。