2024年に予定されているパリオリンピックでは、新たな競技「ブレイキン」が導入されることとなり、注目の競技となっています。
ブレイキンなんて馴染みがないから、どんな選手がいるのかわからないという方もいるのではないでしょうか。
この記事では、日本代表として選ばれた4人のダンサーや世界の強豪選手についてまとめました。
日本代表の4人も実力の持ち主で、その秘めたる情熱や独自のスタイルで、世界の舞台に挑みます。
彼らのプロフィールや、これまでの実績を知ることでさらに応援の熱が高まることでしょう。
目次
パリオリンピックのブレイキンの日本代表は誰?
2024年6月20日~23日にかけて行われたパリオリンピックのブレイキン競技予選シリーズで、日本代表選手が正式に決定しました。
決定した選手は以下の4名です。
この予選シリーズで、日本のブレイキンの実力が世界に誇れる重要なきっかけとなりました。
半井選手(Shigekix)は、スピードある回転技や音楽に合わせて体を止める「フリーズ」で完成度の高いダンスを披露。
大能選手(Hiro10)の強靭な体力と緻密な技術は、審査員を含む見る人を圧倒するパフォーマンスです。
また女子枠の湯浅選手(Ami)と福島選手(Ayumi)は長年世界のトップクラスに君臨する女性ダンサーです。
2人ともフットワークは個性があり、細かなディテールと、さまざまなトリックを流れるように表現するのが特徴です。
ブレイキン日本代表①半井重幸(Shigekix)
半井選手のプロフィール
ダンサーネーム | SHIGEKIX |
---|---|
生年月日 | 2002年3月11日 |
出身地 | 大阪府 |
所属先 | 第一生命保険 |
主な実績 |
・18年 ユース五輪銅メダル |
世界最高峰の国際大会を18歳で制し、全日本選手権で3連覇の実績を持つメダル有力候補に挙げられる半井選手のShigekix。
7歳の時、姉の彩弥、ダンサー名AYANEに触発されてダンスの世界に足を踏み入れ、わずか14歳でプロフェッショナルとして活動を開始しました。
数々の国際大会で輝かしいタイトルを次々と獲得してきました。
とくに18歳で挑んだユース五輪では多くの期待を背にしながらも、惜しくも優勝を逃した半井選手。
ブレイキンダンサーとしての彼の技術と情熱は、「スポーツ」としてのブレイキン時代の象徴とも言える存在です。
「SHIGEKIX」のネーミングは彼の本名「重幸」と、UHA味覚糖が製造する同名のお菓子に由来しています。
「SHIGEKIX」の名を聞けば、そのエネルギッシュなパフォーマンスが目に浮かぶこともネーミングとマッチしています。
フィジカルを生かしたスピード感のあるムーブが持ち味です。
ブレイキン日本代表②:大能寛飛(Hiro10)
大能選手のプロフィール
ダンサーネーム | Hiro10 |
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生年月日 | 2004年12月3日 |
出身地 | 石川県 |
主な実績 | ・19年 中国「Bomb jam powermove 」国際大会初優勝
・23年 世界最高峰の大会「FreeStyle Session World Final 」に優勝 ・24年 ジャパン・オープン優勝、全日本選手権2位 |
キレのあるパワームーブでオリンピックの座を勝ち取った2024年より頭角を現した新鋭の大能選手。
最高難易度の技と呼ばれる「 ワンハンドエルボーエアー 」をを武器にしたブレイキンは見る人を圧倒させます。
9歳からダンスの世界に入り、高校を卒業後、単身でヨーロッパを中心に武者修行にでます。
数々の国際大会で成績を収め、日本人5人目の快挙を達成している人物です。
金沢出身であり能登半島の震災への想いも強く、期待されています。
ブレイキン日本代表③:湯浅亜実(Ami)
湯浅選手のプロフィール
ダンサーネーム | Ami |
---|---|
生年月日 | 1998年12月11日 |
出身地 | 埼玉県 |
スポンサー | レッドブルー、ナイキ |
主な実績 |
・18年「Red Bull BC One」ワールドファイナル優勝 |
小学1年でヒップホップに出会ったことをきっかけにダンサーを始めています。
身長155㎝と小柄ながらもパワフルなダンスを披露。
彼女のダンスは、クールでクリーンなスタイルを意識し、ファウンデーション、フットワーク、バーン、パワームーブを組み合わせたスムーズな流れが表現力や技術の高さを感じられます。
体幹を意識していることもあり、湯浅選手の腹筋は話題となっています。
すべての要素を高いレベルでこなせるオールラウンダーです。
ブレイキン日本代表④:福島あゆみ (Ayumi)
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福島選手のプロフィール
ダンサーネーム | Ayumi |
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生年月日 | 1983年6月22日 |
出身地 | 京都府 |
所属 | Body Carnival |
主な実績 |
・21年世界選手権優勝 |
中学の終わりからヒップホップダンスを習い事レベルでしていたぐらいとのこと。
その後、姉の梨絵さん(ダンサー名NARUMI)らに誘われてブレイキンを始めました。
ダンスへのきっかけは「ダイエット」ですが競技歴は約20年。
福島選手の特徴は、大技に頼らず、細かく緻密な動きを得意とします。
第一線で踊り続けるベテランダンサーです。
パリオリンピックのブレイキンの強豪の選手は?
日本代表のメンバーもかなりの実力揃いですが、世界の強豪ダンサーが気になりますよね。
これまで開催されてきた大会で、他国の実力ダンサーを以下でまとめています。
ブレイキン男子:ホンテン
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ホンテン選手は、韓国のブレイクダンサーです。
3大世界大会の優勝経験がある実力者。
予選でSHIGEKIXと対戦していて、わずかの差でSHIGEKIXに敗れてしまっています。
Hongtenは柔軟性のある体を生かした独創性のあるムーブでバトルを展開します。
ブレイキン男子:ビクター・モンタルボ
ビクター選手は、アメリカのブレイキンダンサーです。
今回パリオリンピックの出場が確定しています。
6歳で父から教えられ、11歳にブレイキンを真剣にし始め、世界選手権を2度制覇している実力者です。
主要なタイトルを数多く獲得している世界屈指のBボーイ。
斬新なムーブやステップをユニークに使いこなすのが特徴です。
ブレイキン男子:ビリー
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ビリー選手はモロッコのブレイキンダンサーです。
2024年の予選では一番最初に出場枠を獲得している20歳の実力者です。
ブレイキン男子:フィリップ・キム
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フィリップ選手は、カナダのブレイクダンサーです。
2022年世界ブレイキン選手権ソウル大会の覇者で、SHIGEKIXを破り優勝しています。
以下の実積を持ちます。
・2022年 世界ダンススポーツ連盟世界選手
・2022年 ユーケービーボーイチャンピョンシップス – 1位
・2022年 ワールドビーボーイクラッシックス – トップ4
ブレイキン女子:ドミニカ・バネビッチ
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ドミニカ選手はリトアニアのブレイキン女性ダンサーです。
幼いころからダンスに親しみ、世界的ダンサーとして知られています。
23年の世界選手権では、福島あゆみ選手を下して優勝を遂げています。
ブレイキン女子:劉 清漪
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劉選手は、中国のブレイキン女子ダンサーです。
中国の武術を取り入れたダンスを披露し、高難易度の技をこなします。
湯浅亜実選手とも対戦しています。
ダンサー名が「671」と独特であり、中国語で名前の読みを数字で語呂合わせしたものだそうです。
23年杭州アジア大会金メダル獲得しています。
ブレイキン女子:マムニ
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マムニ選手は、モロッコのブレイキン女子ダンサーです。
2024年モロッコ代表でオリンピック出場が決まっています。
2023年のアフリカチャンピオンです。
まとめ
2024年のパリオリンピックで新たに競技種目として追加されたブレイキン。
日本代表として選ばれたのは・・・
・半井重幸(Shigekix選手)
・大能寛飛(Hiro10選手)
・湯浅亜実(Ami選手)
・福島あゆみ(Ayumi選手)
ブレイキンの世界でも、強豪相手が待ち構えています。
ホンテン、ビクター・モンタルボ、ビリー、フィリップ・キムといった男子ブレイキンの世界的トップ選手たちや、ドミニカ・バネビッチ、劉清漪、マムニといった女子の競合選手がパリでの栄光を目指すでしょう。
ブレイキンというジャンルは、ダンサーたちの情熱と技術がぶつかり合う舞台です。
日本代表がどのように世界と戦い、どのようなパフォーマンスを見せるのか、非常に楽しみにされます。
2024パリオリンピックでのブレイキン競技、日本代表の活躍にぜひご注目ください。