「狼牙へニパウイルス」を自然宿主とするトガリネズミがどんな動物なのか調べてみました。
新型コロナウイルスがなかなか収まらないなか、中国で新たなウイルスが見つかり日本にも広まるのか不安ですよね。
一般の人ではあまり馴染みのない動物、「トガリネズミ」から20%見つかっていると研究チームより報告されています。
この記事では、トガリネズミの生態や特徴と日本にも生息しているのかをまとめています。
目次
狼牙へニパウイルスを持つトガリネズミとは?
トガリネズミは、10センチメートル以下の小型のネズミ型の動物。
海外での基本的な生息地は、以下のエリアとされています。
・ユーラシア大陸
・北アメリカから中央アメリカ
・アフリカ大陸
名前にネズミと付きますが、モグラやハリネズミに縁の近い動物だそうです。
一番の特長は長い鼻。
ウソップやピノキオのような以外にも愛嬌のある動物です。
種によっては、名前に反してモグラに近い姿のタイプやハムスターのようなタイプもいます。
主食は
・昆虫類
・クモ
・ジムカデ
・ミミズ
・植物の種
基本は単独生活だが、小さな群れを形成している種もいるようです。
今回の新ウイルスである「狼牙へニパウイルス」はこのトガリネズミから見つかることが多いとされています。
トガリネズミは食べ続けないと生きれない?
トガリネズミは変わった生態の特徴を持つ動物です。
【トガリネズミの変わった特徴】
食事をし続けないと死んでしまう
食事のペースは、なんと約2時間に1回
なぜこんなにも食べ続けないといけないのかというと、「新陳代謝率がかなり高く熱の放散が大きい動物」だからなんです。
2時間以内にご飯にありつけないと餓死するという、まさしく死と隣り合わせに生きる動物です。
私たちの知る限りの動物は、最悪しばらくご飯にありつけなくても生きれます。
トガリネズミのように短時間で食事をしつづけないといけない動物は初めて聞くのではないでしょうか。
トガリネズミは日本にいる?
トガリネズミは日本でも「北海道に4種、本州に2種、四国に1種」いるとされています。
温帯、寒帯の両方に生息し、落葉層や腐植層に住んでいます。
・チビトガリネズミ
・トウキョウトガリネズミ
・ヒメトガリネズミ
日本ではトウキョウトガリネズミが知られています。
なんと全長20㎜の指にのるほど極小動物。
ウイルスの自然宿主とされていますが憎めないかわいさです。
日本にいるトガリネズミも狼牙へニパウイルスを持っているのか気になりますが、現在は中国のトガリネズミとしか報道されていません。
まとめ:狼牙へニパウイルスを持つトガリネズミはどんな動物?日本にもいる?
今回は、狼牙ヘルパウイルスの自然宿主トガリネズミを調べてまとめました。
・トガリネズミはユーラシア大陸、北アメリカから中欧アメリカ、アフリカ大陸に分布する
・鼻が長くモグラに近い姿
・代謝が激しく食事をとり続けないといけない
・日本にも生息している
普段生活しているとトガリネズミという動物を見たことがない人も多いのではないでしょうか。
色んな種に分かれていて、容姿が微妙にかわっています。
日本にいるトウキョウトガリネズミも極小サイズで可愛い動物。
ウイルスを持っている憎い動物かと思いきや、可愛い容姿の憎めないトガリネズミです。