お正月になると各家庭で飾られる鏡餅。
昔からの日本文化として行われていますが、なぜ餅の上に「みかん?」と疑問や謎に思ったことはありませんか。
本来のる物は、みかんじゃないんです。
橙(だいだい)という柑橘系果物。
そして「橙」の育つ特徴も関係していて、家系が「代々」繁栄されることを願うことと掛けられています。
しかし、
・なぜ、みかんが広がったのか
・橙がのっている意味
と合わせて調べてみました。
鏡餅の上にあるのは、みかんじゃない
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鏡餅の上の正体と意味①本来、のっているのは橙(みかんと似てる)
②橙という言葉に家系の「代々」繁栄・長寿の意味が込められている。
③橙の代わりとして置かれる。
④激似のみかんと勘違いが広まりみかんも一般的に。
みかんじゃない橙(だいだい)とは?
橙の見た目は、みかんと似ていて勘違いする人も多いと思われます。
海外では「ビター/サワーオレンジ」ともいわれ、酸っぱく苦味があるので、そのまま食用には向かない柑橘系の果物。
主にぽん酢やマーマレードなどに使われています。
<橙のプロフィール>
名前 | 橙・ダイダイ |
---|---|
原産 | インド・ヒマラヤ |
日本の主産地 | 静岡・和歌山 |
備考 | 中国から日本へ渡来、直接食用にむかない 名前が「代々」に通じることから縁起の良い果物 |
みかんと言われる理由を調べてみて、
・流通が少ないため、家庭でも手に入りやすいみかんに置き換わっていった。
・一見みかんとも似ているので、みかんがのっていると勘違いが広まって定着。
が、ありえるかなと思いました。
橙をのせる意味や由来は?
そもそも、なぜ橙がのっているのかですが、橙の育つ特徴に関係しています。
みかんは春になると熟しきって枝から落ちます。
しかし橙は、春になっても実が落ちずに枝についたままで、翌夏にはまた緑色の実に戻ります。
一度実がなると、2~3年以上落ちないと言われていることから
何代にもわたって橙が枝についたまま、新しい実を加えながら一つの木になっていることが人の家庭の長寿・繁栄に例えられていいます。
このことから、「代々家系が長く続くように」という願いを込めて、お正月には橙を飾るようになりました。
ちなみに餅を2つ重ねているのは、「1年をめでたく重ねる」などの願いから。
まとめ
鏡餅の上にのる果物がみかんではないことについて探ってみました。
・本来のっているのは橙というミカン科
・見た目がみかんと激似
・手に入れやすさや食用に向かないので代用品としてみかんを置く説
・橙の育つ特徴から「家庭の代々繁栄と長寿」の意味がある
みかんと似ているので、鏡餅の由来を調べてみないと橙がのっていることに気づきにくいのではないでしょうか。